日本端子株式会社とは?事業内容や今後の展望をインタビューしました

機械を中から支える端子やコネクタなどを製造販売する、日本端子株式会社という企業があります。創業60年を超える業界内での老舗であり、多くのノウハウと実績を有しています。
今回は日本端子に勤める社員の方にインタビューを行い、サービスの内容や創業秘話、商品についてお聞きしました。その内容を抜粋してご紹介したいと思います。

日本端子株式会社の概要

日本端子株式会社は、1960年に設立された企業です。“躍進的な発展を遂げる日本の姿”を未来像として掲げ、その実現のための必須事業として端子やコネクタの製造業を始めました。
当時の日本では端子やコネクタに関する技術も経験者も限られていたため、海外を含めた企業や有識者から学び、工夫を重ね、今の日本端子が存在します。知識と経験があるため、たくさんの方に信頼されています。

企業理念「つないで世界に活力を”ACTIVATE”」を掲げ、業種業態を超えて同じ想いを持つ人たちとつながり、強みである車載品を中心に家電など多岐にわたる分野のマーケティングを行っています。

日本端子の社員にインタビューしてみた

それでは、日本端子の社員の方にインタビューでお聞きしたことをご紹介します。

いつ頃創業されたのですか?

1960年8月23日設立。
「これからは日本でこの事業が必要だ」ということで、当時ほとんど注目されていなかった端子に目をつけて事業化いたしました。もちろん技術も経験もゼロからのスタートです。
アメリカから端子や工具を送ってもらい、取引各社と協力して開発設計を進めた、まさに協働のスタートでした。
皆とつながって何倍もの活力を生み出す、この”ACTIVATEする力”が私達のDNAです。

創業当時、端子はほとんど注目されていなかったそうです。しかし日本端子は未来を見据えて様々な企業と協力して開発設計を進めてきました。
その結果、長きにわたって信頼を得られ、現在の日本端子があると言えるのではないでしょうか。

どのようなサービスを提供しているのですか?

当社が供給しているコネクタは自動車産業を中心に、家電・インフラ、アミューズメントと幅広い分野で採用されています。
近年では、自動車の電子制御化が急速に進んでコネクタ使用数が大幅に増加したことや、自動車に様々な機能が追加されたことにより車載ユニット数も増え、ユニット内部の電子接続も必然的にコンパクト化が要求されるようになりました。ニーズに対応したコネクタ開発に鋭意取り組むことで、高性能でありながらコンパクトな商品を実現、ユニットメーカーでの作業性を考慮した半嵌合防止構造や、同一基板に同一極数のコネクタを配列する時の色分けに対応した誤嵌合防止機構等、顧客満足も盛り込みながら、多くのシリーズ製品をリリースしています。

コネクタは自動車だけでなく家電やアミューズメントなどでも用いられているそうです。いずれも私たちの生活に身近な存在なので、必要不可欠と言えるでしょう。
常に顧客目線に立って事業を展開してきたため、多くの方に信頼されています。1960年の創業から現在まで会社を成長させることができたのは、そういった働きかけがあったからではないでしょうか。

代表的なサービスや商品について教えてください。

いくつもあるシリーズの中から一つご紹介します。家電製品や産業機器向けのニーズにマッチした製品として開発した「カラーブロックコネクタ」K87シリーズは、カラープリンターで複数色プリントした1つの基板用コネクタに、それぞれのカラーに合った複数の配線を嵌合出来ることで、中継コネクタ削減を実現。顧客目線で開発したことで、多くのご用命をいただいています。

時代とともにコネクタの使用数が増えたことで、求められることも多くなっている中、様々なニーズに対応し誠心誠意取り組んだことで、高性能なコネクタが誕生していきました。
今では様々な機械に欠かせない端子やコネクタは、これからも多くの機械を通じて私たちの生活を助けてくれるでしょう。

製品開発やサービス展開などで苦労したお話があれば教えてください。

では、主流販売製品であるコネクタK79シリーズの誕生に関するお話をさせていただければと思います。

先程もお伝えしましたが、当社の主要販売市場は自動車業界です。
様々な大手車載メーカーから、豊富な実績をベースに、汎用コネクタに本格参入することを強く期待されるようになった時期にとある情報を入手したことが製品誕生のきっかけになりました。
それは、自動車ランプメーカーによるヘッドランプのLED開発に伴い、高温環境に耐え、コンパクトまた、DIP実装ではなく表面実装できるコネクタを開発するニーズです。

それまでの主流は、2.5mmピッチDIPタイプの47シリーズで、振動を考慮しなければならない自動車向け、さらに発熱する環境下では2.5mmが限界で、表面実装タイプは剥離強度が大きな課題でした。そこで当社は、まず振動を克服するために補強金具の開発に着手しました。
競合メーカーが金具の実装面積を広く設計する手法を取ったのに対して、金具の面積を狭くし、ハンダが付く端面を多く取れる形状を開発したことで、他社比強度のアップに成功し、コンパクト化についても2mmピッチでの設計をスタートさせることができました。
K47での市場実績を活かして、端子、嵌合部のコンセプト設計をそのままに、ピッチと形状で車載コネクタとしての強度を担保しつつコンパクト化することで、K79の商品開発に結びつけられたのです。

今まで以上にコンパクトかつ強度のあるものを製造するために、日本端子では試行錯誤を重ね、その結果、K79シリーズの誕生につながったようです。
技術が進歩し、さまざまなことが可能になるということは、今までどおりにではなく、今までになかった技術を生み出すことが必要になってきます。
このように、日本端子においても新たな製品を開発するなど、現状に満足することなく、新しいニーズに応えるために努力をし続けていることがわかります。

お客様に対する思いを教えてください。

顧客の求める高付加価値な製品開発ニーズに応えるために、営業と技術が一体となって市場ニーズを追求することを目指しています。コストのみを重視すると、高度なニーズに添えないケースがあることから、現状は品質を重視するメーカと深くお付き合いさせていただいており、今後もそのようなニーズに応えていく予定です。
また、自動車や家電製品において、今までにない機能の追加等で各業界をけん引するメーカにご用命いただき、お力添えさせていただきたいと考えています。
そして、品質と言う信頼と安心をご提供させていただく、そのことは今までもこれからも、何よりも優先したいサービスだと考えています。
顧客に最適な提案(品質・価格・納期)が出来るように、常に顧客目線に立って考えられるように努力しています。

インタビュー内容から、日本端子がどれだけお客様のニーズを考えて行動しているかがわかります。会社がお客様のことを考えるのは当たり前かもしれませんが、実際に行動に移すとなると難しいことも出てきます。それらをすべて実現するのが日本端子の魅力であり、強みでもあると思いました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は社員の方のインタビュー内容から、日本端子株式会社についてご紹介しました。
自動車をメインに様々な機械の内部を支える端子やコネクタを製造販売し、1960年の創業から現在まで第一線で活躍しています。
常にお客様目線に立つことでニーズを把握し、時代の流れなども取り入れ「今必要とされているもの」に注目しているのはさすがの一言に尽きます。

未来像として掲げている“躍進的な発展を遂げる日本の姿”を見るため、事業の展開を続けています。
その活動は日本だけにとどまらず、グローバルに活躍しています。

機械は私たちの生活に欠かせないものです。その機械を支える端子やコネクタも必要不可欠と言えるでしょう。
今後も日本端子の動向に注目していきたいと思います。