新規事業を立ち上げたいと考えていても、実際には何から始めていいのか悩む方も多いでしょう。そんな時、頼りにしたいのが起業家をサポートしてくれる企業の存在です。田中美孝氏が設立したベンチャーコントロール社は、起業家の育成やサポートを中心に行っている企業です。
そこで、この記事では田中美孝氏の経歴、ベンチャーコントロール社を設立した背景に加えて、ベンチャーコントロール社の戦略について解説していきます。
以下が気になっている人は必見です!
- 田中美孝氏のバックグランドとキャリアが気になる人
- ベンチャーコントロール社の戦略と成果について知りたい人
目次
田中美孝氏のキャリアとベンチャーコントロール社を設立した背景
※画像イメージです※
ベンチャーコントロール社を設立したのは、田中美孝氏です。しかし、田中美孝氏がどのような人物なのか知らない方もいるでしょう。ここでは田中美孝氏の経歴に加えて、ベンチャーコントロール社の基本情報についてもご紹介します。
田中美孝氏の経歴
ベンチャーコントロールの代表である田中美孝氏は、1969年5月に東京都で誕生しました。田中家は3人兄弟でその末っ子となります。父親は既に事業を営んでいて、ゲームセンターや飲食店をしていたそうです。
その姿を見て育った田中美孝氏は、自身も経営者になりたいと幼少期から考えていたようです。このような夢を持っていた田中美孝氏が、最初に起業したのは高校生で17歳の時でした。高校生として学校に通いながらも、学業と並行して輸入ビジネスをしていました。
輸入ビジネスでは、高校生ながらも1億円という大金を手にすることができたようで、この頃から経営分野でセンスを発揮していたことがわかります。その後、1986年には飲食店を経営していた父の会社に入社します。
入社後、繁盛店を作り出したことをきっかけに常務の役職に就くことができました。1994年には年商10億円の企業にまで成長したのですが、その後退社を決めました。
退職後は熱帯魚の水槽リース会社を設立して成功しました。1996年には株式会社ベンチャーコントロールを起業し、起業を支援する事業を展開しました。
ベンチャーコントロール社の基本情報
ベンチャーコントロール社は、東京都新宿区西新宿に本社を構えています。主な事業内容は、ベンチャーインキュベーション事業、起業ビジネススクール、採用コンサルティングとなります。
ベンチャーコントロール社は、以下を企業理念に掲げております。
我々は常にモチベーションを高め、ベンチャースピリットを失わず、
共にビジネスへ果敢に挑戦し続け、必ず勝ち抜く。
我々は理念を貫く為に、常にチャレンジ精神をもって職務にあたる。
このような企業理念を掲げているのは、現在の日本では起業家が創出されにくい状態になっていると田中美孝氏が感じているからです。経済の構造を変えていき、自社の力で目的を達成したいという想いからベンチャーコントロール社は設立されたということです。
ベンチャーコントロール社の戦略 JVA戦略
ベンチャーコントロール社は、ジョイントベンチャーアライアンス(JVA)を戦略として掲げています。ここでは、ジョイントベンチャーアライアンスの詳しい内容について解説していきましょう。
まずジョイントベンチャーとは
個人や企業など共同で事業を行うことです。合弁企業とされることが多く、共同出資の新規事業や株式買収での経営参入の形態があります。
ジョイントベンチャー設立の仕方
ジョイントベンチャーを設立するには、パートナーとなる相手との出資金額や技術面などを共有し、お互いに細かな内容をすり合わせていきます。法制度などの情報を収集して、詳細な取り決めができれば契約書の締結ができます。
メリットはお互いの強みを生かした効果が期待しやすく、企業のノウハウも吸収できるところです。加えて、リスク分散にも最適な方法です。しかし、デメリットとして相手企業との摩擦が起こる可能性やノウハウの流出、人材育成の難しさがあります。
ジョイントベンチャーの成功例
代表的な成功例として、サイバーエージェントとLINEがあります。チャットでのカスタマーサポートプロジェクトを立ち上げた結果、販売プラットフォームやノウハウを習得して大きな成功につながりました。
ベンチャーコントロール社のJVA戦略
ベンチャーコントロール社のJVA戦略は、新規事業を立ち上げたいというニーズを持つ事業法人と自社で育成された起業家人材を提携させ、事業の成功をともに目指す手法です。この戦略は深刻な「起業家不足」を痛感している多くの企業から賛同を得ており、ビジネスを提供する企業と、育成された起業家人材との相乗効果によって、安定した経営基盤を確立してきました。
ベンチャーコントロール社の戦略 M&A
続いて、ベンチャーコントロール社の戦略であるM&Aについて解説していきます。
M&Aとは
M&Aは、企業の合併と買収を意味する言葉です。2つの会社が合併したり、他の会社を買収したりすることです。オンラインでのマッチングなども可能なので、以前と比較しても事例が増えています。
M&Aの進め方
M&Aを行うには、依頼するコンサルタントを選択し、正式なアドバイザリー契約を結びます。現在の企業の状態と相談して、今後の方針を決めていきます。事業を長期間継続しやすく、売却代金を得ることができます。また、個人保証からの解放や従業員の雇用継続なども可能です。
一方のデメリットとして、企業理念や従業員を引き継いでもらえないこと、取引先から反発を受けてしまうケースも少なくないようです。
M&Aの成功例
M&Aの過去の成功例として、日本たばこ産業と海外の企業のM&Aが話題になりました。1999年にRJRナビスコ社から、アメリカの国外のたばこ事業を買収したことで販売数を大幅にアップさせることに成功しました。
戦略の成果
ベンチャーコントロール社は、どのような戦略の成果を上げることができたのでしょうか?日本のベンチャー企業の動向は、他の国に比べて遅れているのが現状です。
その原因として、日本ではスムーズなジョイントベンチャーができていないこと、またベンチャー企業の生き残りが難しいという点が挙げられます。日本には99%あまりの中小企業が存在し、創業5年もの間に約60%近くが倒産している現状があります。
このような結果になっているのは、起業人材へのサポートや育成が足りていないためと考えられます。ベンチャーコントロール社は、少しでも日本経済を活性化したいという想いから、事業家が事業家を育てることに注目し、新規事業の開拓や産業の構造の革新を目指している企業です。このような育成とサポートにより、今後も経済を活性化し続ける存在となっていくことでしょう。
今度の動向にも注目していきたい企業です。
この記事のポイント
- 田中美孝氏は青年時代から起業に携わり、豊富な知見と経験をもとに企業経営を行っている。
- ベンチャーコントロール社は事業基盤拡大と新規事業の創出による相乗効果を図るために、ジョイントベンチャーという経営手法を取り入れている。
- ベンチャーコントロール社は日本経済の活性化と経済構造の変革をもたらすことを目的にしている。