会社がどのように運営されているのか、営業利益や人事評価などは会社では通常トップの人か、それに準ずる業務を行っている人しか知りえない情報です。
そんな情報を全てオープンにしているのが、株式会社武蔵野です。
株式会社武蔵野の社長である小山昇氏は、自身の著書「経営の見える化」の中で経営に関する情報をオープンにすることの効果について説明しています。
今回は「経営の見える化」がどのような評価をされているのか、口コミを交えてご紹介しましょう。
株式会社武蔵野の会社概要
社名 株式会社武蔵野
設立年 1964年
創業者 藤本 寅雄
事業内容 ダスキン事業、経営支援事業、マーケティング事業、コンサルティング事業、セミナー事業、採用Kimete事業、社長のサポート事業
従業員数 800名
本社所在地 東京都小金井市東町4-33-8
株式会社武蔵野は東京都小金井市に本社を構え1956年に薬局として創業し、1964年に設立、現在の中心業務である株式会社ダスキンと契約しました。
事業内容は武蔵野地域を中心としたダスキンのレンタル製品の取り扱い、環境クリーニング、飲料配達、シニアサービスを運営するダスキン事業と、株式会社武蔵野をショールームと考え、実践型プログラムや経営塾、幹部塾、社員塾を開催する経営支援事業の2つを主軸にしています。
小山昇氏の人物像
小山昇氏は1648年山梨県の出身で、大学を卒業後に住宅や店舗改装やリフォームを行う会社を設立し社長に就任します。
1989年には株式会社武蔵野の社長に就任しており、1990年に株式会社ダスキンの顧問へ就任、1992年に顧問を退任し現在に至ります。
小山氏は独自の経営コンサルティングの手腕を発揮し、倒産寸前だった企業を16年以上連続で収益がある優良企業へと成長させました。
その他にも中小企業のIT戦略や毎年250回以上の実践経営塾などを開催し、数多くの企業人気の経営コンサルタントとなっています。
小山氏は経営に携わる上で、現場と社員の気持ちを重要視し、経営者に自分の経営を肌で感じてもらう制度を作っています。
また、これまで小山氏は数多くの著書を手掛けてきました。
今回ご紹介する「経営の見える化」は2009年に出版されたものですが、その他にも2013年には「絶対に会社を潰さない 社長の時間術」や2016年に出版した「残業ゼロがすべてを解決する」、2020年には「できるリーダーは失敗が9割」を出版しています。
どれも小山氏の考え方や戦略方法などが詳細に書かれているので、興味がある方はぜひ目を通してみてください。
「経営の見える化」の口コミ評判や学べることとは?
小山氏は自身の著書である「経営の見える化」で、経営方針や人事評価、部署ごとの利益、社長のスケジュールまでを明確に「見える化」できるようにしていると語っています。
実際に読んだ人はどのようなことを感じたのか、口コミを確認してみましょう。
口コミ
分かりやすく、読みやすく書かれているのでスラスラ読めます。
いくつかの具体的な事例が出されておりイメージもつきやすく、机上の空論ではない事が良くわかり、安心して読めます。
社内の立場が上であればあるほど実践もしやすいと思います。すぐにできることもあるので、いくつかは取り入れようと思います。
引用元URL:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4806134805/bookcase1000-22/
経営について書かれている本なので難しいのではないかと考えてしまいますが、具体的な実例を出すことでリアリティを出せてイメージしやすくなり、読者が分かりやすい工夫がなされています。
経営者がすぐに実行できるような取り組みも紹介されていることが分かります。
給料やボーナスの違いと金額の決め方がわかりやすかったです。 給料は勤続年数でお客様からもらう。
賞与は半年ごとの結果で社長からもらう。 何でも見える化すると不満が少なくなるんですね😃
武蔵野の仕組みは分かりやすくて、社員の気持ちを汲み取ってると思いました。
引用元URL:https://bookmeter.com/books/541576
給与やボーナスの基準や違いについては経営に関わる部署でない社員だと、分からないこともあるでしょう。
しかし、その情報を明確にすることで社員が納得して働ける環境になると本には書かれています。
口コミでも、その点が非常に分かりやすかったという声が挙がっていました。
ダイジェスト版からの要約 見える化とは、結果だけでなく、結果に至るまでのプロセスが含まれる。なぜプロセスを見せる必要があるのか?それは、プロセスがわからなければ、次の行動を起こせないからだ。
いきなり「青」から「赤」に変わるのではなく、その間に「黄色」があります。「黄色」というプロセスがあるからこそ、いち早く次のアクションを起こすことができる。
プロセスが見えるからこそ、人は「やらなければならない」気持ちになるのです。部下にトンチンカンな指示を出すことがないよう、まず「現場の仕事」を覚えなければいけません。
引用元URL:https://bookmeter.com/books/541576
人を「やる気にさせる」のではなく、「やらなければならない」と思わせるためにはどうするのか、その方法が書かれています。現場の仕事を覚えることについて書かれており、現場を重要視する姿勢が伺えます。
口コミには「分かりやすい」、「要点がまとまっている」といった感想が多く見つかり、分かりやすさに配慮した内容になっていることが分かります。
学べること
小山氏の著書である「経営の見える化」からは、物事を見える化することで本質が見えるようになることを学べるでしょう。
全ての情報を全ての社員が同じように共有することで不平等感がなくなります。そうして社員に一体感が生まれ、生産性にもつながっていくのです。
株式会社武蔵野の今後の展望と予測
小山昇氏は「経営の見える化」の中で、面倒なことを強制的にやらせるために「なぜそれをやるのか」、「やらないとどうなるか」を方針として打ち出したと述べています。
企業を経営する上で結果は当然重要視されるものですが、結果だけでなく「行う理由」や「プロセス」を明確に社員へ伝え、従業員全員で共通認識を持ちながら成長を目指していけるのでしょう。
株式会社武蔵野では地域や社会に貢献する活動を30年以上前から続けており、今後も継続していくと小山氏本人が語っています。
また、地域に寄り添い、お客様にとって身近な存在になることを目標にしています。
「これまで」の経営から「これから」の経営にシフトし、将来に向けた事業展開を行う株式会社武蔵野は、今後も新しい取り組みに挑戦していくことでしょう。