企業の評価を表す指標の中にCS(お客様満足度)というものがあります。
この指標を重視しているテニススクールが、ノアインドアステージ株式会社です。
社長の大西雅之氏は自身の著書である「社長!全ての経費を社員教育に使いなさい」の中で、社員教育がお客様満足度の向上につながると紹介しています。
今回は、「社長!全ての経費を社員教育に使いなさい」についてどのような評価がされているかを口コミも交えてご紹介しましょう。
目次
ノアインドアステージ株式会社の会社概要
社名:ノアインドアステージ株式会社
設立日:昭和55年5月
代表取締役社長:大西雅之氏
事業内容:テニスクラブおよびテニススクールの企画・運営、テニスインストラクターの要請・派遣、テニスイベントの企画、テニス用品の販売
従業員数:904名(正社員236名、契約社員59名、アルバイト609名)※2020年3月現在
本社所在地:兵庫県姫路市東山524
ノアインドアステージ株式会社は、テニススクール事業をメインで行っている会社です。
事業の受託や土地の有効活用をしたいと考えている人をサポートしながら、テニススクールを運営しています。
老若男女問わず楽しめる場を提供するために、日々尽力している会社でもあります。
大西雅之氏の経歴
大西氏は元々ノアインドアステージの親会社に就職していました。
親会社のテニススクール事業の責任者が退職するにあたり、大西氏が後任として責任者に就任します。
ここで大西氏は経営手腕を発揮し、引継ぎ時には80名ほどだった生徒を300人に増やし、年商400万円を稼ぐまでに成長させました。
冬には生徒数が激減するため、天候に左右されないインドアコートに目を付けた大西氏は全国のインドアコートを回り、ノウハウを獲得していく中で得た「テニススクールはサービス業」という考え方を取り入れ、「コーチが教えさせていただく」という姿勢を取り入れます。
従来のコーチは「厳しい」というイメージがありましたが、このイメージを「優しい、楽しい」に変えることで成功し、評価を得ました。
しかし、事業拡大の際に人間関係から退職するスタッフが増えてしまいます。
この問題を解決するために、環境整備と「ノアイズム」という行動指針を取り入れます。
行動指針を取り入れ、「ノアイズム」新党のために勉強会を行い社員教育に力を入れたことで、顧客からの高評価も維持できるようになったのです。
「社長!全ての経費を社員教育に使いなさい」の口コミ評判
社員教育に力を入れている大西氏の著書「社長!全ての経費を社員教育に使いなさい」はどのような評価を得ているのでしょうか?
口コミとこの本から学べることについてご紹介します。
本の内容
「社長!全ての経費を社員教育に使いなさい」の中で大西雅之氏が一番伝えたいことは、目先の利益に捉われてはいけないということです。
「5年先、10年先を見据えて、社員教育にお金をつぎ込むべき」だと書かれています。
なぜこのように考えているのかと言うと、社員教育にお金をかけて社員が成長すれば、それは会社にとって有益な財産になるためです。
社員にとってもメリットが大きい投資なので、大西氏は「5年先、10年先を見据えて、社員教育にお金をつぎ込むべき」だと考えています。
口コミ
テニススクールの経営者の話なんてスポーツが好きな人しか面白くないだろうと思いましたが、松岡修造さん推薦という言葉に惹かれて読みました。
会社の利益を追求するあまり幹部社員の相次ぐ退社が発生。改善の為に現場をこまめに訪れ、従業員との対話を増やして気づいたのが「仕事は好きだが、会社の
ことは嫌い」という社員の多さ。ここから「従業員満足を優先する」と決めて経営に取り組みます。社長自ら内定者の「家庭訪問」に出向く、会社説明会で会社の良い点悪い点を包み隠さず公開し、
これにより理想と現実のギャップをなくす、などどれもユニークでオリジナル性が高い方法ばかりです。
社員教育にも自己中心ではなく「利他の心」を大切にすることにより、価値観の共有や人格にも優れた社員の育成を図っています。
私自身はテニスにはあまり興味はないのですが、こんな経営者のいる会社に入りたい、こんな会社にいる従業員と一緒に仕事がしてみたい、と思えるほど魅力を感じました。
「仕事は好きだが、会社は嫌い」という、社員の満足度を改善するために社長自ら様々な方法にチャレンジしたことが分かります。
テニスに興味がない人も働きたいと思えるほど、心を打つ内容になっています。
本から学べること
「社員を大切に」、「社員教育に力を入れている」という努力は、とことん行わなければ社員の満足度にもつながりません。
社員の満足度の向上で初めて顧客から高い満足度が得られるということが学べます。
社員教育などで行き詰まっている経営者におすすめの一冊です。
ノアインドアステージ株式会社の今後の展望
ノアインドアステージ株式会社では「ほどほどのスタッフ」を教育し、満足度を高める活動がなされていると書かれています。
最初は「ほどほど」でもしっかりと教育され、働くうちにノウハウも吸収できることから、将来的に優秀なスタッフ、指導力のあるスタッフが増えていき、会社としての成長も見込めるでしょう。
古くなったボールの寄付や清掃活動といった社会貢献活動も行っているため、ノアインドアステージの活躍の場はさらに広がっていくのではないかと考えられます。
大西氏は「テニスを学ぶならノア」と言われるくらいのポジションまで成長させたいと考えています。
また、海外進出もさらに広げていきたいと考えており、まだ習い事という文化が未発達な場所で、テニススクールで学ぶ文化を広げていきたいそうです。
従業員の成長を重んじるノアインドアステージ株式会社なら、海外のステージでも活躍していくと考えられるでしょう。