京セラ株式会社の創業者である稲盛和夫氏は、日本の実業家として世界に誇れる人物です。
創立60周年という長い歴史を歩む京セラを作り上げてきた稲盛和夫氏は一体どのような人物なのでしょうか?
また、この記事では稲盛和夫氏の著書である「生き方」という本もご紹介していきます。
稲盛和夫氏にまつわる様々なことを知れる機会として、ぜひご覧になってください。
京セラ株式会社の会社概要
会社名:京セラ株式会社
所在地京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6
設立日:1959年4月1日
代表者:
【現代表取締役社長】谷本秀夫
【創業者】稲盛和夫
事業内容:電子機器、情報機器、太陽電池、セラミック、宝飾、医療製品などの開発・製造・販売
グループ会社数:286社(2019年3月末時点)
グループ従業員数:76,863名(2019年3月末時点)
まずは、京セラ株式会社の概要から詳しく知っていきましょう。
京セラ株式会社は電子部品メーカーとして有名で、稲盛和夫氏は創業者にあたります。
現在の代表取締役社長は谷本秀夫氏が務めています。
そんな京セラの経営理念は“敬天愛人”です。
全従業員の物と心両面の幸福を追求すると共に、人類、社会の進歩・発展に貢献することを理念に持ち歩んできました。
稲盛和夫氏の経歴
1932年1月21日に鹿児島県で誕生しました。
鹿児島中学の卒業後、一度銀行への就職を考えますが、周りから勧められて鹿児島高等学校第三部に進学を果たし、さらに鹿児島県玉龍高等学校に転校します。
その後、大阪大学医学部を目指しますが受験に失敗し、新設された鹿児島県立大学の工学部応用科学科の有機化学で学びます。
卒業後は教授の勧めで、1955年に碍子メーカー松風工業に就職しました。
しかし、当時松風工業は倒産前で離職が続き、稲盛和夫氏自身も1958年に退社します。
そして、松風工業の社員8人で京セラの前進京都セラミックを設立し、1966年に社長の座に就きました。
京セラ以外にも通信会社のKDDIの創業やJALの経営再建など、経営者として数々の手腕を発揮してきました。
経営者であると同時に、企業家の育成にも尽力しました。
1983年に若手経営者向けに盛和塾や財団法人稲盛財団を設立し、育成・啓蒙活動を行っています。
自身が高齢を理由に盛和塾の活動が難しくなり、また元々一代限りで終わらせるつもりだったため、2019年末で活動を終えました。
稲盛和夫氏の著書「生き方」について
稲盛和夫氏は「生き方」という本を出版しています。
この本では京セラやKDDIを生み出し、さらにJALの経営再建にも関わった稲盛和夫氏自身の成功につながった人生論が記載されています。
実際に読んだ人はどう感じたのか、レビューと共に「生き方」から学べることを考察してみました。
魂を磨いていくことがこの世を生きる意味。人生を生き抜く上で本当に大事な事を学んだ一冊です。全ての人と何度も読んで共有し続けたい本です。
引用元:Amazon
創業者として会社を大きくした稲盛和夫氏は、命を懸けて会社を守り、成長に向けて魂をぶつけてきました。
会社を成長させていくごとに魂を磨く稲盛和夫氏の考えを知ることができるおすすめの本です。
人間として1番大切なことを教えてくれました。つい、目先の利益や自分の都合を優先してしまいますが、人間として徳を積まなければ、継続的な利益も出ないし信頼も得られない。感謝の気持ちを常にもち、人の役に立つ事で後で自分に返ってくる。
引用元:BOOKCASE
会社を経営するにあたって結果や自分の都合を従業員に押し付けるという経営者は少なくありません。
従業員なしではやっていけない組織だからこそ、「生き方」で会社経営に一番必要な徳を学ぶべきだとこの本を通して知ることができます。
平成を代表する経営者である稲盛さんの考え方がよく分かり、とても参考になりました。
多少、スピリチュアル的な部分もあり、すべてが共感できる訳ではありませんが、それを差し引いても十分勉強になる良書だと思います。
引用元:Amazon
「生き方」の内容の中には稲盛和夫氏が考える少々スピリチュアルな宗教観や人生観も書かれています。
この内容が賛否両論を生んでいますが、共感を得られない内容を差し引いても勉強になる内容が「生き方」には詰まっているようです。
私達のような若者が全く学べなかった事、学ぼうとすらしなかった事、その全てが書いてある。
変なハウツー本や自己啓発本には無い、筆者の優しく厳しいメッセージが込められた本。
引用元:Amazon
「生き方」は稲盛和夫氏の多くの従業員を支えてきた信頼性のある言葉で書かれています。
言葉の一つひとつがとてもメッセージ性が強く、若者にも影響を与えられる内容になっています。
久しぶりに感銘を受けた本に出合いました。人生、生きていく上で何が大切か思い知らされました。
ど真剣、思いやり、ありがとうなどといった当たり前のことが一言一言身に沁みました。
引用元:Amazon
稲盛和夫氏は感謝の言葉を大切にしてきた従業員を自身の誇れる仲間として慕っています。
経営者が日頃伝えるべき当たり前の言葉のありがたみを今一度知る機会になるでしょう。
京セラ株式会社の今後の展望について
京セラ株式会社は、これまでに培った従業員の思いやりはもちろん、顧客満足も追及していく方針を掲げていました。
創業60周年を迎えて新たな気持ちでチャレンジしていく京セラは、時代の変化に合わせた対応を心掛けています。
即応するスピード感を身に付けて優れた技術力と経営資源を有効的に発揮し、これからの時代のニーズにこたえられる新たな価値を創造しながら進化を続けていくでしょう。