玉塚元一氏は大手コンビニエンスストア「ローソン」をチェーン展開する株式会社ローソンの取締役代表執行委員を務めた人物です。
今回は、株式会社ローソンの概要と玉塚元一氏がおすすめする本をご紹介し、ローソンと玉塚元一氏の素顔に迫ってみましょう。
ローソンの会社概要
- 社名:株式会社ローソン
- 設立年月日:1975年4月15日
- 代表取締役:竹増 貞信
- 資本金:585億664万4千円
- 事業内容:コンビニエンスストア「ローソン」のフランチャイズチェーン展開
株式会社ローソンは、国内47都道府県に出店し総店舗数は14,659支店、全店舗の売上高は2兆4,000億円を超えています。
日本国内以外にも、中国やインドネシア、ハワイ・タイ・フィリピンにも出店エリアを広げるコンビニエンスストアとして大きく成長しました。
「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」を企業理念に掲げています。
玉塚元一氏の経歴と人物像
玉塚元一氏は実業家一族に生まれ、曾祖父は旧・新日本証券(現・みずほ証券)の前身である玉塚証券を創業、祖父は東京証券取引所理事長を務めていました。
慶応義塾大学法学部政治学科を卒業後、玉塚元一氏は旭硝子(現・AGC)へ入社し、シンガポール支社勤務を経て社費留学でMBAを取得しています。
旭硝子から日本IBMに転職しコンサルタント業務に携わるようになり、ファーストリテイリングの柳井正氏らに出会ったことを契機にトリテイリングの代表取締役社長に就任しました。
その後、コンサルティング会社の株式会社リヴァンプを立ち上げ、ロッテリアの会長 兼 最高経営責任者に就任しています。
株式会社ローソンとの出会いは、ローソンの社長を務めた新浪剛史氏の誘いにて2010年10月に顧問として、2011年1月には副社長執行役 兼 最高執行責任者として務めたことに始まります。
2013年に株式会社ローソンの役職廃止に伴い、玉塚元一氏は取締役代表執行委員へ役職名を改称、2014年5月1日付でローソンの社長に、2016年6月にはローソンの代表取締役会長となりました。
玉塚元一氏はラガーマンとしても知られており、留学時代に始めたラグビーを大学時代まで続け、慶応義塾大学のラグビー部時代にはフランカーという勇気が求められるポジションでレギュラーとして活躍していました。
玉塚元一氏がおすすめする本
玉塚元一氏は株式会社ローソンを始めとした有名企業の経営に携わってきた実業家です。
経営者として常に先を見据え挑戦し続けてきた玉塚元一氏は、おすすめする本の1つに「100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図」を挙げています。
本の紹介
著者のジョージフリードマンは、影のCIAとも言われる情報機関「ストラトフォー」の創立者であり、政治アナリストとしても知られています。
影のCIAの視点から予想した未来派遣地図は衝撃的で、地政学に基づいた今後100年の世界情勢が詳細に記された本書は経営者にとっては特に大変興味深い一冊と言えるでしょう。
本のレビュー
出版時点では中国がここまで台頭することは一般にはまだそれほどは浸透していませんでしたが、米、中国、ロシアの主要国の予測についてはかなりの精度で、それ以外の国についてもほぼ予測通りに経過が推移している事は驚異的です。
国際情勢のみならず、歴史や投資に興味のある人にはとても有益だと思います。
引用元:Amazon
2009年の発刊当時は多くの人が予想していなかった中国の台頭だけでなく、本書ではウクライナ紛争やトランプ政権の誕生まで予想しています。
政治や経済の先行きを見通すことは難解であるため、学んでみたいと思う人にはおすすめの一冊と言えるでしょう。
今後の世界情勢を考えるにあたって、一つの骨格になりうるものだと感じました。
引用元:Amazon
経営の世界は広いマーケットから影響を受けるため、未来を見据えて世界情勢を読み取って経営の舵をとることが求められます。
玉塚元一氏がおすすめする本からは、いかに先を見越して経営を行うことに重きを置いてきたかが分かると言えるでしょう。
ローソンの今後の展望を予想
玉塚元一氏が取締役代表執行委員として経営に携わった株式会社ローソンは、あるビジョンを掲げています。
変化の激しい流通業界の中で、顧客ニーズにいち早く応え、様々なサービスを展開しつづけて株式会社ローソンは成功を収めてきました。
玉塚元一氏がおすすめする本「100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図」は、100年先の未来を予想し、未来の世界情勢を考える指標を与えてくれる本です。
株式会社ローソンも現状の成功に甘んじることなく、基本を徹底しながらも未来を見据えて革新に挑戦し続けることでしょう。
みんなと暮らすマチを幸せにするという企業理念を具現化する株式会社ローソンは、今後もその企業価値を高めていくことが期待されます。
また、同じくコンビニ業界大手、ファミリーマートの上田準二会長のおすすめ本はこちらからご覧いただけます。