自然電力代表取締役の磯野謙氏がおすすめする本から渋沢栄一の哲学を学ぼう!

自然電力代表取締役の磯野謙氏がおすすめする本とは?
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多くの被害をもたらした東日本大震災を機に会社を辞め、同僚たちと自然エネルギー事業を立ち上げた人物がいます。

自然電力株式会社の代表を務める磯野謙氏です。

今回は、磯野謙氏が立ち上げた自然電力株式会社の概要や磯野謙氏がおすすめする本についてご紹介します。

自然電力株式会社の概要

社名 自然電力株式会社
設立年月日 2011年6月
代表取締役 磯野謙
資本金 607,149,150円
事業内容 自然エネルギー発電事業

自然エネルギーに関するすべてのサービスを日本全国で手掛ける自然電力株式会社は、2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに設立されました。

震災当時、風力発電会社でともに働く同僚だった3人が立ち上げた自然電力株式会社は、幾度となく大きな壁にぶつかりながらも190名を超える従業員を抱えるまでの企業に成長します。

「自然エネルギーを増やし復興支援・社会貢献する」という自然電力株式会社の姿勢は、取引先や地域住民からも共感と広い支持を集め、2018年からはブラジルやインドネシアで太陽光発電所の建設を手掛けるなど世界各国で事業を展開しています。

 

磯野謙氏の人物像

躍進を続ける自然電力株式会社の代表取締役を務める磯野謙氏は、慶應義塾大学環境情報学部を卒業後に株式会社リクルートへ入社します。

その後、風力発電事業会社に転職し、現在、ともに自然電力株式会社の代表取締役を務める2人と出会いました。

風力発電事業会社では全国の風力発電所の建設やメンテナンス事業に従事することで、再生可能エネルギーの無限の可能性を実感するとともに2011年3月に起きた東日本大震災によって日本のエネルギーの将来に危機感を覚えます。

震災からわずか3ヵ月後の2011年6月には自然電力株式会社を立ち上げ、これまでの経験を活かして活動を開始します。

資金力や実績がないことを補うために自然エネルギーの先進国が多いヨーロッパに渡り、トップ企業を次々訪問して積極的に学びました。

その結果、自然電力株式会社設立から1年半後の2012年12月には大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成しました。

また翌年には世界最大級の自然エネルギー開発・EPC(設計・調達・建設)会社であるドイツのjuwi(ユーイ)株式会社との国際ジョイントベンチャー「juwi自然電力」と「juwi自然電力オペレーション」を立ち上げるなど、努力が実を結びます。

磯野謙氏は、これまでにない形でも信念をもって取り組むことで描いた未来が現実になるという理想を体現した人物といえるでしょう。

 

磯野謙氏がおすすめする本

そんな磯野謙氏がおすすめする本は、1916年に刊行された渋沢栄一の「論語と算盤」です。

どんな内容なのか、著者である渋沢栄一の人物像も含めてご紹介していきます。

本の内容は?

まず論語とは、儒教の開祖であり思想家・哲学者であった孔子が語った生き方やものの考え方などの道徳観をその弟子たちがまとめたものです。

そんな道徳とは無関係に思える算盤(そろばん)は“科学技術を学び会社や国を豊かにしようと励む象徴”として登場します。

すなわち、「論語と算盤」には道徳と調和させなければ会社の利益追及はできないという渋沢栄一の哲学が記されているのです。

渋沢栄一がなぜそのような考えに至ったか、それは彼が“日本資本主義の父”と称されるほどの偉大な実業家だったからです。

生涯で500社にも及ぶ企業の設立に携わり、成功を収めてきた渋沢栄一が記した「論語と算盤」は刊行から100年以上も経った現在でも通用するビジネス書といえます。

また、この本は日ハム時代に大谷翔平さんが読んだ本としても有名です!

「論語と算盤」のレビュー

「論語と算盤」を実際に読んだ人たちのレビューをご紹介しましょう。

利益ばかりを追って道徳を忘れてしまっていたのは、現代もこの大正5年も同じ状況であったことが伺えます

引用元:Amazon

利益を優先すれば一瞬は栄えたように見えますが、その栄光は長くは続かないものです。

事前エネルギー事業で地方の活性化を目指す磯野謙氏もこの辺りに感銘を覚えたのかもしれません。

近年の日本企業。今一度本書の説く「道義に則った商売をし、儲けた利益は皆の幸せのために使う」精神を取戻して欲しい

引用元:Amazon

磯野謙氏の未来の世代に誇れる環境づくりを目指すという考えは、利益を得るための競争でなく、世の中が豊かになるために競争すべきと説く渋沢栄一の哲学と一致します。

今の時代の日本に必要なものが数多く含まれていました。自分の生き方を考えさせられました。商売だけでなく教育に携わる方にもぜひ読んでいただきたい

引用元:Amazon

震災を機に会社を辞め、新会社の設立をするという大きな決断や、3人から始めた会社が今では190名ほどの従業員を抱える企業になった背景にも、この著書の影響があるのかもしれません。

 

まとめ

未来を担う新しいエネルギーを生み出す自然電力株式会社は、若い経営者ならではの時代を読む力やスピード感、地域に根ざした開発実績を強みに順調に事業を拡大しています。

こういった自然電力株式会社の強みは、大手企業にとっても大きな魅力です。

圧倒的な資金力とネームバリューを誇る大手企業とも共同プロジェクトや業務提携など次々取り付け、自由競争が始まった自然エネルギー業界でも存在感を増しています。

自然エネルギー事業が新たな産業としてその地位を確立しつつある中で、刻々と変化し続けるマーケットを捉え続ける自然電力株式会社ですが、「論語と算盤」が説く利益追求と道徳の調和を忘れずに未来の世代に誇れる環境づくりに尽力することでしょう。

今や活躍の場を世界に広げた自然電力株式会社は今後もさらなる躍進が期待できそうです。