野坂英吾社長は、トレジャーファクトリーというリサイクルショップなどを運営する会社の代表です。
今回は、大きな成功を収めているトレジャーファクトリー野坂英吾社長について、同氏がおすすめする本をご紹介しましょう。
会社の概要
トレジャーファクトリーは、「トレジャーファクトリーは人々に喜び・発見・感動を提供します。」という理念に基づいて、リサイクルショップなどを展開している会社です。
社名は、「価値の再生工場」という意味を表しています。
その社名の通り、リサイクルショップの運営やリサイクル品のネット販売、ファッションレンタル事業の運営、引っ越し事業の運営などを手掛けています。
新しい価値を生み出すための事業として、魅力的な取り組みをしているのです。
社会貢献として、障害者雇用や環境保全活動、省エネ経営といった取り組みも行っています。
このような取り組みも行っていることから、社会的な地位も向上しつつある会社がトレジャーファクトリーだと言えるでしょう。
社長の経歴
続いては、トレジャーファクトリーの野坂英吾社長の経歴について見ていきましょう。
野坂英吾社長は、1976年5月に神奈川県で生まれました。
父親は商社マンとして働いており、海外でも活躍していた父親の仕事の都合で、2歳~10歳まではシンガポールで過ごしたと言います。
小学5年生の時に、シンガポールから日本に帰国し、中学2年生頃には父親を超えたいという思いを抱くようになり、社長になると言い始めたそうです。
そんな野坂英吾社長は、高校時代は野球に精を出し、野球部のキャプテンも務めていました。
当時からリーダーシップがあったのでしょう。
高校を卒業後は日本大学に進学し、起業家の講演会で知り合った福島正伸の影響を受けます。
福島正伸に、「身の回りのことから50個、あったらいいな、できたらいいなということを書き出してみなさい」と言われたことがきっかけで、自分自身がやりたいことにたどり着けたのです。
やりたいことに気が付けた場所はショッピングモールです。
ショッピングモールでアルバイトをしていた時に、まだまだ使える家具や家電が捨てられていることに気が付いた野坂英吾社長は、リサイクルショップを始めることを決めました。
そして、大学4年生の後期から半年の時間をかけて48軒ものリサイクルショップへ足を運び、様々な話を聞いて周りました。
その情報を元に、1995年に有限会社トレジャーファクトリーを設立します。
事業は軌道に乗り、1999年には株式会社へ改組しました。
2007年には東京証券取引所マザーズに上場し、2014年には東京証券取引所第一部に市場変更をしています。
リサイクルショップを始めようとしたきっかけをくれたのは、間違いなく起業家の講演会で知り合った福島正伸です。
もし講演会に行っていなかったら、今の野坂英吾社長はいなかったかもしれません。
このような経歴を持つ野坂英吾社長は、自身の個人ブログで様々な情報を発信しています。
個人的におすすめしている本などプライベートが垣間見えそうな部分もありますが、トレジャーファクトリーに関する情報もその都度発信しています。
自分自身が発信源となり、多くの人に知ってもらいたいという思いが伝わってくるようです。
「トレジャーファクトリーは人々に喜び・発見・感動を提供します。」という理念が、野坂英吾社長のブログからも感じられるようです。
野坂英吾社長について詳しく知りたい人は、ぜひブログも読んでみてください。
おすすめ本『私のウォルマート商法』について
ここまでは、トレジャーファクトリーや野坂英吾社長についてご紹介しました。
続いては、野坂英吾社長がおすすめしている『私のウォルマート商法』という本についてご紹介しましょう。
経営の考え方などについて学べる本なので、経営者にとって魅力的な1冊だと言える本です。
本の内容について
まずは、『私のウォルマート商法』の内容からご紹介していきましょう。
この本は、創業してからわずか40年というスピードで売上高世界1位まで急成長させた小売業チェーンであるウォルマートについて書かれています。
ウォルマートの創業者であるサム・ウォルトンが亡くなってからも、サム・ウォルトンの経営哲学やビジネス戦略が受け継がれたことが大きな要因になっています。
そんなサム・ウォルトンの起業理念や従業員に対する思い、家族への愛などが綴られているのです。
ビジネスを成功させるためのヒントが詰め込まれた本だと言えるでしょう。
また、”おねだん以上”で知られる家具を一代で全国展開させた「ニトリ」会長の自叙伝も面白いですよ。
野坂英吾社長がこの本から学んだこと
野坂英吾社長は、『私のウォルマート商法』を読むことで、ビジネスの在り方について思うところがあったのではないかと考えられます。
そしてそこから得たノウハウなどを投入したことで、トレジャーファクトリーは成功したのではないでしょうか?
早い段階で上場ができたことにも、従業員に対する思い、家族への愛などが大切だと感じ、全力で取り組んできた背景があるはずです。
そのため、野坂英吾社長は『私のウォルマート商法』から経営者としての在り方や考え方を学んだと言えるでしょう。
本レビューの紹介と感想
多くの起業家や実業家が本を執筆していますが、サム・ウォルトンほど経営者の心理や舞台裏を表に出している人はほとんどいません。
成功までの軌跡がとてもよく分かるため、経営哲学について知りたいと考えている人にとっても非常に魅力的な1冊だと言えます。
具体的に実践してきたことも書かれているため、自分に合った成功への道を見つけるためのヒントを与えてもらえるでしょう。
経営者として成功したい人にぜひ読んでいただきたい1冊でもあります。
ビジネスに関する書籍はたくさんありますが、より具体的な方法や取り組みについて知りたいと考えているのであれば、かなりおすすめです。
野坂英吾社長自身も、『私のウォルマート商法』に書かれているサム・ウォルトンの起業理念や従業員に対する思いなどを知り、かなり大きな影響を受けたと考えられます。
そしてそれが、成功へとつながったのではないでしょうか?
会社の今後の展望
トレジャーファクトリーは、「トレジャーファクトリーは人々に喜び・発見・感動を提供します。」という理念に基づいて事業を行っています
この理念を実現するためには、社会や顧客のニーズの変化に対して柔軟な対応をしていかなければいけません。
従来のやり方のままというのはとても楽なことですが、それでは成長し続けることは難しくなってしまいます。
そこでトレジャーファクトリーは、ECサイトと店舗の垣根をなくすために、適材適所の商品買い取りができるような体制を作ることに決めました。
そのために、毎年15店舗の新店舗のオープンを計画していると言います。
また、海外展開もスタートしていて、初めて行われたタイでの事業は順調に店舗の運営モデルが出来上がりつつあります。
日本国内に留まることなく、海外にも進出し始めているトレジャーファクトリーは、今後も大きな成長を見せてくれることでしょう。
その成長には、これまでトレジャーファクトリーが培ってきたノウハウが活かされます。
これまでの事業の刷新と新たな事業の展開でトレジャーファクトリーがどのように成長していくのか気になるという人も多いでしょう。
それぞれの事業がどんどん磨かれていけば、トレジャーファクトリーはさらに魅力的な企業になっていきます。