この記事は自己研鑽としてビジネス書を探している20~30代の方に対し、誰もがよく知る経営者でゾゾタウンの創業者・前澤友作氏が推薦する書籍をご紹介しています。
前澤友作氏の経歴や実績、おすすめ書籍『35歳から伸びる人、止まる人』から人生と仕事のヒントをつかみ取ってみてください。
目次
ゾゾタウンの概要
ゾゾタウンの名称でお馴染みの株式会社ZOZOは、前澤友作氏が1998年5月に設立したファッション通販サイトの運営会社です。
元々は前澤友作氏がバンド活動をしながらスタートした輸入レコードなどのカタログ販売がきっかけで、2000年にネット通販へと移行しアパレル販売で急成長しました。
2018年4月の中期経営計画では3年後には7000億円超までにする計画を掲げてゾゾスーツやPB商品などによる販売拡大を目指したものの、ブランド撤退などの減少が続き2019年には年間購入者数が減少を見せています。
2019年9月にヤフー株式会社が買収を発表し、前澤友作氏は自身の所有株を譲り辞任しました。
ゾゾタウンと前澤友作氏と言えば、最近は退任劇が記憶に新しいものの、やはり注目すべきはなぜゾゾタウンがあれほどまでの成功劇を収めたかではないでしょうか?
純利益8割増という業績は爆発的な驚異の成功と言えます。
成功の秘密は、やはり前澤友作氏の掲げた経営理念である「いい人をつくる」そして事業理念である「つながる人を増やす」という経営者としての考え方にあるでしょう。
ゾゾタウンは「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を」という企業理念で運営されています。
高くても良いものを扱い、「思い」を伝えて共有する、実際の店舗はなくネット販売でこそ実現できる顧客ニーズへの対応などが、前澤友作氏がゾゾタウンを大成功させた理由と言えるでしょう。
前澤友作氏はどんな人?
前澤友作氏は、ゾゾタウンの運営により日本のアパレル業界に新しい時代をもたらした人物です。
ゾゾタウン創業の経緯
従来、ネットのファッション通販と言えば、実店舗を持たない分コスパが良いという点がフォーカスされる事業でした。
中には質の良くない業者もいて、サイトの写真とはイメージが全く違うなど、消費者にとってはリスクの高い買い物方法という側面もありました。
試着ができない点もデメリットで、多くの通販サイトでは返品を無料対応するなどハードルを下げる企業努力も欠かせませんでした。
しかし、そのようなファッション通販サイトの常識を打ち破ったのが前澤友作氏のゾゾタウンです。
取扱商品を厳選し、品質の良い商品のみを扱うというコンセプトが支持され、売り上げを伸ばしました。
元々洋服が好きだった前澤友作氏が、ネット上に自分が欲しい服が売っていないことから始めたのがゾゾタウンです。
そして、ネット販売だからこそのメリットも最大限に活かしてサービスを展開しています。
前澤友作氏は自分自身もユーザー目線で、多くのアイテムを比較しながら選びたいという顧客ニーズを理解していたと言えるでしょう。
スマホさえあれば、どこに住んでいても比較し検索しながら欲しい服を探せる便利さはネット通販だからこそのサービスです。
Web上のインタビュー記事をチェック
前澤友作氏は自身の幸福論についてインタビューを受けた際、世界中の全ての人が幸せであることが自分の幸せと重なると語っています。
夢は世界平和だと言い切っている前澤友作氏は、誰もがいつも笑っていて、人が幸せで、世界が平和な状態にあることに貢献できる仕事をしたいとインタビューに答えました。
子どもの頃から競争が嫌いで対戦型のゲームにも興味が持てず、運動会の徒競走にすら違和感を抱いていたそうです。
過酷な競争に加担せず、誰もがやっていない分野で事業を広げるという姿勢は、前澤友作氏らしいと言えるでしょう。
だからこそ、競争で弱者と強者が生まれる世界ではなく、心から楽しいと思えることをして達成した結果こそ合理性が高いと考えていると話しています。
実力主義の給与体系がよしとされる現在でも、株式会社ZOZOでは給料は一律、ボーナスは一律で収益を上げています。
Twitterお金贈りおじさん
前澤友作氏は100人に100万円を配るという、金配りおじさんのお年玉企画でも注目されました。
2020年2月には自身のTwitterで、“金配りおじさん”から“金贈りおじさん”への改名を発表しています。
そもそものお年玉企画は、ゾゾタウンの初売りセールを盛り上げるために個人として面白いことをスタートしたいという、単純なノリで始めています。
その後、多くのメディアに取り上げられ、多くのお金に困っている人、お金がなくてチャレンジできない人からお金の不自由についてのコメントが届きました。
そこで前澤友作氏はお金とは何なのか、お金が絡むことで歪む世界に違和感を抱くようになります。
今まで通りの寄付やチャリティーへの関与では人任せになってしまうと感じた前澤友作氏は、ダイレクトに誰かをサポートできることにやりがいを感じ、その後も様々なコンセプトのお金配り活動を続けています。
おすすめ書籍は「35歳から伸びる人、止まる人」
独自の価値観、経営者としての姿勢でゾゾタウンの驚異的成功を成し遂げた前澤友作氏のおすすめ書籍は 『35歳から伸びる人、止まる人 』(PHP文庫)です。
前澤友作氏は35歳になる年に本書を読んで、著者である浜野安宏氏に会いに行ったほど感動したと語っています。
本の概要
35歳という人生の折り返し地点までに、何を考えてどう行動し、どんな自分自身への投資をしてきたかを改めて考えてみるための本です。
著者の浜野安宏氏は、数々の総合プロデュースを手掛けた人物で、横浜みなとみらい21都市デザイン委員長などを務めた日本を代表するライフスタイル・プロデューサーとして知られています。
35歳までにしておくことで仕事と人生を充実させるヒントが満載で、自分の人生をデザインしていくためのノウハウが書かれています。
何をしたらいいかが分からない人や、気力が沸かない人におすすめの本です。
『35歳から伸びる人、止まる人 』のレビュー紹介
人生の生き方、成長の仕方、人脈の作り方などノウハウを「35歳までに」何をすればいいのか?「35歳」過ぎてしまった人はどうすればいいのか、経験をベースに語ってくれています。
著者の半生を題材に書かれた本であり、体験談から生まれたアドバイスだからこそ読む人にダイレクトに思いが伝わると言えるでしょう。
まとめ
今回は、ファッション通販サイト業界に革命を起こした、ゾゾダウンの創業者・前澤友作氏についてご紹介しました。
前澤友作氏は感動した書籍に『35歳から伸びる人、止まる人 』を挙げています。
都市デザイン関係の業界で活躍する人の本ですが、自身の人生を通して35歳までにすべきことを説いていて、人生の折り返し地点を迎えるビジネスマンに道を示してくれる本と言えるでしょう。
人生70年と考えれば、35歳はちょうど人生の折り返し地点であり、これまでの人生が試されたり、これから先の人生を考えたりする時期です。
自分自身が今行うべきこと、これからすべきこと、このままで良いのかと立ち止まり考えてみるには良いタイミングと言えます。
前澤友作氏も本書を35歳で読んで感動し、著者に会いに行ったほどと語っています。
前澤友作氏は、まだ誰も手を付けていない新しいビジネスに向けてのパワーを本書からもらったのではないでしょうか?
自己研鑽を積みたい人に向けたビジネス書としてもおすすめなので、ぜひ手に取ってみてください。
また、リアル店舗のファストファッションブランドでトップを走るユニクロの記事はこちらでご覧いただけます。
同じ創業者の部類で複数の記事を書いてます。よろしければこちらもご覧ください。
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