Anyplaceの代表取締役となる内藤聡氏は米国で事業を展開し、若手実業家として話題になっている人物です。
ここでは内藤聡氏がどのような事業を展開しているのか、どのような経歴を持っているのか、そして彼を実業家にまで成長させた書籍までご紹介していきましょう。
目次
Anyplaceとはどんな会社?
Anyplaceとはホテルの一室を月極定額サービスとして利用の契約ができる会社となっています。
一般的に長期滞在が多いとされるサンフランシスコやロサンゼルスでは、ホテルに泊まる期間は1泊や2泊ではなく、月単位として料金もその宿泊期間に応じた1ヶ月分で取ることが多いです。
そのため、利用する人は料金が安い傾向にある長期滞在でのホテル利用を行い、安く宿泊できる場所を求めています。
サンフランシスコでは目安として月に1600ドルから借りることができます。
しかし、ロサンゼルスでは相場は高くなり2000ドル以上からでしかホテルに泊まれないとされています。
高いホテル料金を安くしてくれるのがAnyplaceであり、予約時には500ドルの別料金が徴収されますが、1泊当たり150ドルと半額以下の料金で長期滞在が可能です。
提携しているホテルは30以上であり、年間の流通総額は120万ドル超えの利益を得ているとされています。
また、累計顧客数は約400人ものユーザーに利用されていて、固定費ビジネスとして稼働がないと儲けがないホテル業界に、収益の見込みがあるビジネスを開拓してきました。
多少値段は下げていてもきっちりと稼働させることができるAnyplaceのサービスは、安い価格で泊まりたいという人で利用を待ち望んでいる人が多くいます。
Anyplaceを創立した内藤聡氏について
内藤聡氏は世界的に影響を与えた人物です。
生まれは山梨県であり、実家は零細企業を営んでいました。
小さな頃から身近にビジネスがある環境で育ってきた内藤聡氏は、大学生時代に見たFacebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグを題材にした映画「ソーシャル・ネットワーク」に感動し、人生が変わったと語っています。
世界的なIT企業を運営することを目標にサンフランシスコへ渡米し、家族の背中を見ながら知っていた経営者意識を活かすことを誓い、世界市場に進出していきました。
渡米してから最初に取り組んだのは、シェアハウス「Techhouse」の運営でした。
このシェアハウスはIT系に興味を持っている日本人が短期滞在できるようになっており、知識やノウハウを共有し、同じ志で若者が充実した暮らしを送れる宿泊場所です。
内藤聡氏は市場規模をさらに大きくしようとTechhouseの培った経験を活かし、宿泊施設関連の新たな事業を企画します。
それは、民宿プラットフォームである「Airbnb」内にて当日売れ残った部屋に低価格で泊まることができるビジネスです。
これは画期的なビジネスだと気合いを入れて取り組んだ内藤聡氏ですが、残念なことに立ち上げ1週間後にAirbnbから運用停止のお願いが告げられました。
そのビジネスでは儲からないと言われ、Airbnbからは1室を借りるコストがホテルと比にならないほど高いのは、部屋を貸し出す側としてそのようなサービスをやる必要性がないとされてしまったのです。
また、良い部屋であればあるほど売れ残りが少なくなるため、部屋をなかなか提供してもらえないことに、上手く運用ができないと内藤聡氏は気付き始めます。
そこで、内藤聡氏は考えを見直し、流行りのサービスに乗っかるだけでは儲かるビジネスはできないとして、消費者の行動を把握することに努めました。
その予測で浮かんだのは「引越しの際の面倒さを改善したい」という思いでした。
かつて運営を行っていたシェアハウスのTechhouseでは、サービスを利用するためには利用する側が引っ越し作業を強いられていました。
この引っ越し作業により、シェアハウス利用を面倒に感じる人が多いかもしれないと考え、新たに思い付いたサービスではそのような面倒なことを省いたサービスを開設しようと試みます。
そうして試行錯誤して作られたのがAnyplaceです。
Anyplaceは今までにはなかった価格でサービスが利用できるとして世の中に大きなインパクトを残し、内藤聡氏を若き実業家として有名にしていきました。
若手起業家、内藤聡氏がおすすめする本について
創業者として様々な事業を企画してきた内藤聡氏ですが、彼のような思考を養った本はどのようなものなのでしょうか?
ここからは内藤聡氏がおすすめにしている本を詳しくご紹介していきます。
内藤聡氏おすすめの本、『マインドセット「やればできる! 」の研究』の内容
この本の内容は素晴らしい人を見ると天才的な人物なのだからできるのだという思考を覆す内容になっています。
才能に恵まれている人は、必ずしもいつでも成果を上げているわけではありません。
時には失敗も経験し、それをどう活かすかにより成功へと導かれていくことを本の内容として伝えています。
人は変われるという信念が伝わってくるマインドセット「やればできる!」の研究は、スタンフォード大学の心理学教授で人間の思考様式を研究しているキャロル・S・ドゥエック氏が著者になっています。
「人の能力は生まれつきだ」という概念の硬直マインドセットを持つのではなく、しなやかなマインドセットで能力は伸ばしていけるという考えで、自分の過失も正面から受け止める力を養っていける本です。
内藤聡氏はこの本から何を学んだのか?
内藤聡氏は自分が育った実家が企業を運営したいたことから、自分自身も起業した際には上手く運用できると信じていました。
最初の事業は成功したもの、次に流行に乗りチャレンジした事業では1週間で失敗に終わりました。
その時彼は恐らく、大きな壁にぶち当たったと思ったことでしょう。
ただ、「やればできる!」の研究を読んで一度の失敗に落ち込むことなく何が失敗の原因だったのかを考えられる人物になることができた故に、現在運営をしているAnyplaceでは大きな成功を残してこられたのだとされています。
成功者の心理を徹底的に研究され書かれているこの本は、人生の大きな壁にぶつかったからこそ、彼に大きな影響を与え素晴らしい経営者へと成長させていったのでしょう。
マインドセット「やればできる! 」の研究のレビューについて
この本は多くの人に読まれている本であり、非常にたくさんの人が口コミを書いています。
世にはびこる自己啓発本なんかでは成功者個人の持論や単なる処世術になっていることが多いですが、こういった研究データに基づいた科学者の本は読み応えがあります。
引用元:Amazon
こちらのレビューを書いた方は今までに自己啓発本をいくつか読んできた上でレビューを書いています。
様々な本と比較し、研究データに基づいて書かれているこの本はとても信頼できる内容がたくさん書かれていると判断できます。
仕事を通じて、なんとなく意識してきたことを、論理的に、明確にしてもらいました。生き方そのものの研究です。今は、若い人から「結婚します」と報告を受けるたびに、この本を贈っています。
引用元:Amazon
結婚という人生の大きな転機でもこの本は役立つことを証明しています。
人にもこの感動を教えたいと思うほど素晴らしい内容が詰まっているのでしょう。
今後のAnyplaceはどうなっていく?
マインドセット「やればできる! 」の研究に大きく影響された内藤聡氏は今後も挫折にくじけることなく、事業を進めていくことでしょう。
新たなサービスも次々と展開されていき、注目を集める企業としてさらに多くの人に利用されることも期待できます。
海外に住んでいる人だけではなく、日本人にも利用しやすくなる時も来ることでしょう。
Anyplaceのあり方だけではなく内藤聡氏の活躍に関しても、今後どんな動きを見せてくるのか楽しみだと思われていくことが予想できます。