クラウドファンディングサービスの運営を行い、日本から新しい価値を作り出す取り組みを行っている中山亮太郎氏。
現在の活動に至るまでに多くの本を読んでいき、たくさんのアイデアや思考力を高めていったそうです。
中山亮太郎氏が今まで読んだ本の中から、最もおすすめの本についてご紹介していきます。
Makuake(マクアケ)の事業内容
2013年に購入型のクラウドファンディングを取り入れた会社「Makuake(マクアケ)」は、中山亮太郎氏によって立ち上げられた会社です。
株式会社サイバーエージェントによって運営されていて、出資者が利用しやすい事業としてサービスなどに力を入れています。
株式会社サイバーエージェントというと、ブログや配信などのサービスや充実している「Ameba」の運営会社であるため、日本の中でも大企業に分類されていることから信頼度も高く、様々なメリットがあるとして注目されています。
マクアケで企画したプロジェクトの資金調達率は高額になる頻度が高く、2014年にはクラウドファンディング最高額となる3,132万6,500円を調達、翌年には過去最高額の3,622万4,000円を調達しました。
現在も勢いは止まらずに飲食部門や映画制作部門など、多くの資金調達率を誇ることで、様々な分野から注目を集めています。
マクアケを運営する中山亮太郎氏とは?
「Makuake(マクアケ)」の代表取締役を務めている中山亮太郎氏は、どのような人物なのでしょうか?
クラウドファンディング会社の代表だと聞くと、経営などに以前から興味があったように思われがちですが、中山亮太郎氏は学生時代サッカーのプロ選手になりたいと思うくらいスポーツに熱心に取り組んでいた少年でした。
東京都の選抜メンバーに選ばれた経験もありサッカーに自信を持っていましたが、高校生時代に名門校出身選手との実力の差が大きかったことを目の当たりにしてしまい、サッカー選手の道を断念します。
サッカーの代わりに何かを目指そうと思った時に弁護士になろうと決意し、法学部進学のために勉強を始め、一浪してから進学をしました。
しかし、弁護士がどのような仕事かも知らずに目指していたので、弁護士の仕事を直接学んで知るために弁護士事務所でアルバイトを始めることにしました。
アルバイトを始めると、社会で活躍する人物と自分の格の違いに驚き、尊敬すると同時に自分に向いていないという感覚を抱くようになっていきました。
また、中山亮太郎氏の父親が20年以上会社の経営を行っていたこともあり、企業の経営にも関心を持つようになります。
経営に関心を持ち始めるとビジネスの面白さを感じるようになっていき、一般企業に就職して事業を生み出す能力を身に付けていきたいと思うようになっていきました。
気持ちの変化を感じたタイミングで、たまたまサイバーエージェントの会社説明会があり、参加したことをきっかけで入社を決意し、期待していた通りの環境で働くことができたのです。
サイバーエージェントでは社長の送迎も担当しながら企業投資の見習いを行い、大手企業との提携でメディアの立ち上げに参加するなど、ビジネス感覚を養っていく貴重な経験をしたそうです。
また、子会社のあるベトナムへの誘いが日本を客観視できる良いタイミングとなり、日本からもっと新しいものを生み出せないかと考える機会にもなっていきました。
日本をもっと発展させていきたいと思ったタイミングでクラウドファンディング会社の代表にならないかと誘いを受け、チャレンジできると思った中山亮太郎氏は強い使命感を持って就任しました。
想定していたようにいかないこともありましたが、きっかけを掴むとサービスがどんどん広がっていき、クラウドファンディング最高額も記録しました。マクアケは、新しい時代の幕開けに大きく携わっていると言える企業です。
中山亮太郎氏がおすすめする本とは
マクアケから新しい世界を切り開いていきたいと考えている中山亮太郎氏は、これまでの弁護士や経営に関する本を多く読んできました。
多くの本から様々なことが学べますが、中でもおすすめしたい本をご紹介します。
タイトルは”マーケティングとは「組織革命」である。 個人も会社も劇的に成長する森岡メソッド”で、著者は森岡毅氏です。
本の内容は、高等数学を用いた確率統計ノウハウによって戦略理論や様々なアイデアが盛り込まれています。
詳細はこちらで書いてますので是非ご覧ください。
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を大幅なV字回復に導いた後、マーケティング精鋭集団「株式会社 刀」を設立した森岡氏が、経営に関してのノウハウはもちろん「なぜ、日本企業はマーケティングを活かせないのか?」「なぜ、あなたの提案は通らないのか?」などの疑問も解消してくれます。
実戦経験を極めた森岡氏が成功に導く組織論で、日本のマーケティング活性化を導く一冊です。
本の構成として一部には人材を活かす組織作りの本質、二部にはマーケティングで提案を通しやすくするスキルなどを紹介しています。
特別対談として既に成功を掴んだ先駆者であるセブン&アイ・ホールディングスの名誉顧問鈴木氏や、作詞家の秋元康氏などと森岡氏の対談も掲載されています。
中山亮太郎氏は、経営戦術によって劇的な企業回復へと導いた森岡氏のマーケティング戦術や方法を知りたいと同時に、経験から学んだ内容を自分自身に置き換えて活かしたいと推測できます。
自分と同じ立場に立つ経営者が、どのような状況でどんなことを感じたのか、また動き方1つで会社の方向性が変わるため、情報を集めたいという意味でも参考にしていると考えられます。
ただ学ぶだけでは予想外の動きに対応できないため、実体験に基づいた手法はとても貴重な体験談でしょう。
ここで実際のレビューをご紹介していきます。
マーケティング自動化サービスを提供している自分も本質を常に念頭において事業展開していきたいと改めて思わせていただきました!
本を読んだことで改めてマーケティングの本質を見直すことができた方が多くいることが分かります。
「1人の社員が会社を変える」系の書籍はこれまでもたくさん書かれてきた。
だが、USJを立て直した経験に基づき書かれた本書の説得力は圧倒的。
本の内容に説得力があり、考えに同意する人や勇気を貰った人が多いようです。
また、具体的に書かれている部分には生々しさを感じるが思考も分かりやすく記されているため、示唆深い書籍ではないでしょうか。
中山亮太郎氏代表の「Makuake(マクアケ)」今後の展望
日本から新しいものを生み出したいという気持ちで作られた「Makuake(マクアケ)」ですが、今後はどのように発展していくのでしょうか?
中山亮太郎氏は海外に行ったことで日本を客観視し、日本の良さを海外にもっと知ってもらいながら、新しいものを生み出していきたいという信念持っています。
クラウドファンディングはアメリカにあるもので、日本にはあまり無いものだったため、事業として成功できなかった場合は今以上に世界との差がついてしまうと感じていたようです。
確かに設立当初は仮設通りに進まないだけでなく、クラウドファンディングという知名度の低さや理解されにくい部分が多かった部分に苦戦しています。
しかし、理解されるきっかけ作りや仕組みを知りたがっている人へ情報を多く提供することでキッカケを掴むと大きな力へと変化し、サービスも広がりを見せてきたことで手ごたえを感じ始めてきたそうです。
今後、新たなプロジェクトが注目されていくことでサービス拡大が期待でき、新しいものがどんどんマクアケで生まれていくと予想されます。
クラウドファンディング大手「CAMPFIRE」代表の家入氏がすすめる本も別記事で書いています。ぜひご覧ください!